遺伝、がんの怖さ

アラフィフの体についての話
加齢に伴う心身の変化。親、友人たちの助言など心と体のブログ

05 11月

Posted in on 05.11.18

先程乳がん検査の話しを書きましたが、私ががんに対して敏感になる要因として、私の両親二人共が実はがんに罹った事があるからなのです。


 あれは私が29歳の10月頃、その時一人暮らしをしていた私は、母から父の体調が余り良くないという話しを聞きました。うちの父親は体が元々虚弱であり、自律神経失調症という症状を持っていたようで、私が幼い頃から定期的に体調を崩し、会社を休み寝ている姿をずっと見ていました。けれど病院に通う程でもないらしく、会社を休んで数時間寝ていれば又回復する程度で、それ以外は大きな病気をしたこともない父でした。


 なので父も60歳を超えてそろそろ体にガタが来たのかな?位でそんなに深刻には捉えていなかったのですが、それから年が明け、1月中旬頃に次に母から聞いた言葉には衝撃を受けました。「お父さん、がんだって。余命後1ケ月なんだって」と。


私は最初その言葉が理解出来ず、母によくよく聞いてみた所、10,11月に二度検査し、結果、年内に入院してより詳細に検査を、という話しになったが病室が一杯で入れず、結局年明けの1月からの入院となってしまった。ようやく入院出来て改めて精密検査をした所、その一か月半の間に猛烈にがんが進行し、もう手の施し様がない状態になったと。


父のがんは、どこか一部の部位ではなく、がんの中でも質の悪い「スキルス胃がん」という、胃からどんどん他の臓器へと浸潤して広がっていく珍しい種類のものだったのです。
結局、手術をしてもどうする事も出来ないので、本人には本当の病名を伏せ、開腹手術をしてそのまま閉めるという処置をしたのですが、その後父はとても頑張り、余命1ケ月と言われていたのに3ケ月生き抜きました。
今から思い返せば、最初に病室が一杯と言われた時に、別の病院でも検査を受けてすぐに入院出来ていれば…等後悔する事もありましたが、何より辛い検査を何度も繰り返す事を嫌がった父が「この病院だけでいい」と言い張った事もあり、母もそれ以上はムリに勧められなかったようです。


 そして父が亡くなった後、父より年下の母も50台後半で大腸がんになりました。
これは幸いな事に、本当に初期の段階で本人が日頃の健康チェックをしていたおかげで何かおかしいと気づいたそうで、自ら早めの検査を受けた事から発見出来、お陰様で完治する事が出来ました。
母の実母もがんで亡くなっており、遺伝子的に考えても、私も恐らくその傾向はあるのではないかと思っています。


 その為、先日、意を決して「PET-CT検査」なるものを受診して来ました。これは私がネット検索をしていた時に偶然見つけたものなのですが、PET検査とはがんを検査する方法の一つで、早期発見の為、特殊な検査薬で「がん細胞に目印をつける」というのが特徴の検査です。


両親共がんになっている私は、是非これを受けたいと思っていましたが、何しろ費用がとてもお高く、一通り全身を調べる標準コースでも、病院によって多少の前後はあると思いますが10万円前後となることが多いようです。高給取りでもない私がそんな簡単に受けられるわけもなく、色々と調べた結果、某病院では、あるポイント年齢の時に費用が半額となるコースがあるとの事で、2年前に待望の?ポイント年齢に達した私は、早速それに申し込み、PET-CT検査(PET検査単体よりもより見やすく精度の高い検査)を受診してきたのでした。