突然の更年期障害に狼狽える話

アラフィフの体についての話
加齢に伴う心身の変化。親、友人たちの助言など心と体のブログ

23 10月

Posted in on 23.10.18

今では随分落ち着きましたが、この数年の間に、所謂年齢的なものから来る不調「更年期」という症状を、一応人並みに経験した私。


この症状は本当に千差万別、人それぞれと言われているので、全く何も感じる事なく日常生活を送れる人もいれば、仕事や家事が全く出来なくなる程の重い症状に襲われる人もいるとの事。一般的に日常生活を送れる程度の場合は「病気」ではないと言われているけれど、本当にやっかいな症状だと思います。

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先日も私の会社の他部署の派遣社員の方が、ある日突然出勤して来なくなり、単純に風邪かちょっとした体調不良だろうと思っていた所、3日経っても1週間経っても出勤されず、結局3週間以上お休みされた後にご本人から申し出があり、そのまま退職されたという事がありました。後日上司より、彼女が重い更年期障害を発症したという話しを聞き、同じ女性として気の毒に思うのと同時に、この症状の深刻さを心から実感しました。
実際調べてみると、日常生活に支障がない場合は「更年期症状」、ご本人と家族の日常生活に支障が出る場合は「更年期障害」と呼び、病気と診断するそうですね。


私の場合は幸いな事にそこまで重いものではなかったけれど、それでもここ2,3年の間はそれなりに心身共にとても辛い症状に悩まされ、家族にも迷惑をかけたと思います。
一番最初に症状が出たのは、所謂「ホットフラッシュ」というものでした。本当にある日突然、朝起きた時や日中の仕事の最中、寝入る時、いつでもどこでも急に体全体がガーッと熱くなりどうしようもなくなる症状です。
それを皮切りに次々と、頭の先から爪先まで、ありとあらゆる箇所に様々な症状が出始めました。


例えば頭皮。頭の中ではなく、頭蓋骨と頭の皮の間がとにかくピリピリと痛いのです。そして口腔内。舌が乾いて口腔がネバつき、更に口腔内そのものの痛み。そして手や足の関節や腕自体が痛くなったり実際に腫れたり。これらは所謂身体的な痛みで、確かに辛くはありましたがまだ我慢出来るものでした。
私が一番辛かったのは、やはり精神面での症状です。一番酷い時は、プチ鬱というか、本当に「誰とも話したくない」「このまま冬眠したい」と思ってしまう程でした。とにかく体が怠くて億劫で、何もしたくない。自分という存在と外の世界に薄い膜が張られたようで、人の言葉も何もかも、その膜越しに聞こえてくる感じでした。
更に体力面と気力面でも急に衰えを感じ、大好きだった文庫本も読み続ける事が出来なくなり、仕事中に今までの自分だったら絶対にしないであろう単純なミスを犯したり、新しい業務を何度聞いても理解出来なかったり。。今まで出来ていた事が出来なくなると、自分に自信もなくなり本当に落ち込みました。


そんなあまりに辛い状況が続き、ついに私も重い腰を上げて病院に行ったのですが、処方して貰った薬の力により症状も和らぎとても楽になりました。あぁ、もっと早く行けばよかった!本当は生き物が本来持っている治癒力だけで治せれば一番良いのでしょうが、やはり余りに辛い時には我慢せず早めに医師に相談した方がいいですね。


そういえば「更年期」って男性でもなる人がいるようで、以前会社にいた少し年上の男性が「俺も最近年齢から来る体調不良で、もう2箱『命の母』飲んでるんだけど全然効かないよ!」と言っていました。いやいやその薬はそもそも女性用に造られているので男性には効かないでしょ!と何度も言いましたが飲み続けていましたね(汗)もう症状は治まったのでしょうか。気になります。


いずれにしてもある年齢に達したら女性も男性も体を労り、メンテナンスしてあげる事が大事ですね。